「ピルを飲み始めたら生理が終わらない…」その原因と、不安な時の対処法を解説!
低用量ピルを飲み始めたばかりなのに、生理がなかなか終わらないと不安になりますよね。「これって普通なの?」「何か病気なのかな?」と心配になっている方もいるかもしれません。
でも、安心してください。ピルの飲み始めに生理が長引くことや、**少量の出血(不正出血)**が続くことは、決して珍しいことではありません。この記事では、なぜピルを飲み始めると生理が長引くことがあるのか、その主な原因と、もしもの時の対処法について、分かりやすく解説していきます。
なぜ?ピルを飲み始めると生理が終わらない原因
ピルを飲み始めたばかりの頃は、体がまだホルモン環境の変化に慣れていないため、生理が長引いたり、少量の出血が続いたりすることがあります。主な原因は以下の3つです。
1. ホルモンバランスの変化
ピルには、女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンに似た成分が含まれています。これを毎日服用することで、体のホルモンバランスをコントロールし、排卵を抑えたり、子宮内膜を薄く保ったりする働きがあります。
しかし、飲み始めの段階では、体がこの新しいホルモン環境に順応しようと頑張っている最中です。この適応期間中に、ホルモンバランスが不安定になることで、生理が長引いたり、普段とは違う出血(不正出血)が起きたりすることがあるのです。これは「ブレイクスルー出血」と呼ばれるもので、体がピルに慣れていく過程で起こる一時的なものです。
2. 子宮内膜がピルに慣れるまでの期間
ピルには、子宮内膜を厚くしないようにする作用があります。通常、生理周期が進むにつれて厚くなった子宮内膜が剥がれ落ちるのが生理ですが、ピルを飲むことで、子宮内膜は常に薄い状態を保つようになります。
しかし、飲み始めの頃は、子宮内膜がピルの作用にまだ慣れていないため、少しずつ剥がれ落ちることがあります。これが、少量の出血がダラダラと続く原因の一つと考えられています。特に、生理の出血と区別がつきにくく、「生理が長引いている」と感じやすいかもしれません。
3. ピルの種類による影響
ピルにはさまざまな種類があり、含まれているホルモンの量や種類が異なります。特に、超低用量ピルや低用量ピルは、ホルモン量が少ないため、飲み始めに体が慣れるまでに時間がかかることがあります。
ただし、どの種類のピルを服用していても、このような症状は起こり得ます。ご自身のピルの種類(ヤーズ、トリキュラーなど)に関わらず、不安な症状が続く場合は、かかりつけの医師に相談することが大切です。
不安な時に確認したいことと、対処法
「生理が長引いているけど、いつまで続くの?」と不安な時は、まず以下のことを試してみましょう。
【出血の量や期間を記録する】
出血がいつから始まり、どのくらいの量なのかを記録しておきましょう。ナプキンを交換する頻度や、出血の色(鮮血か茶色っぽいか)などもメモしておくと、次に病院に行く際に医師に状況を正確に伝えられます。
【自己判断でピルを中断しない】
「出血が止まらないから」といって、自己判断でピルの服用を中断するのは絶対にやめましょう。途中で飲むのをやめてしまうと、ホルモンバランスがさらに乱れてしまい、かえって症状が悪化したり、避妊効果がなくなってしまったりする可能性があります。医師の指示通りに、飲み続けることが大切です。
【まずは3シート(約3ヶ月)飲み続けてみる】
ほとんどの場合、ピルを飲み始めてから約3ヶ月ほどで体が慣れてきて、出血が落ち着いてくることが多いです。そのため、まずは3シート(3ヶ月)続けて飲んで様子を見てみましょう。出血が少しずつ減ってきたり、期間が短くなったりすれば、体が順応し始めている証拠です。
【かかりつけの婦人科に相談する】
もし、出血の量が多くて貧血気味になったり、期間が3ヶ月以上経っても改善しなかったりする場合は、必ずかかりつけの婦人科に相談しましょう。他の病気が隠れていないか、ピルの種類が合っているかなど、専門的な視点からアドバイスをもらえます。
よくある疑問Q&A
Q1:飲み始めの出血中に性行為をしても大丈夫?
出血量が少ない場合は、清潔にしていれば基本的に問題ありません。ただし、出血量が多い場合や、気になる場合は医師に相談しましょう。また、飲み始めの時期は避妊効果がまだ安定していない可能性があるため、コンドームを併用するなど、より確実な避妊を心がけましょう。
Q2:ピルは生理4日目から飲み始めてもいい?
ピルは通常、生理が始まった日から飲み始めます。生理4日目から飲み始めた場合でも、飲み始めて1週間ほど経てば避妊効果が得られることが多いですが、念のため医師に確認しましょう。
まとめ:ピルの飲み始めの出血は、体が慣れるまでのサイン!
ピルを飲み始めたばかりの頃の長引く生理や出血は、体が新しいホルモン環境に慣れようとしているサインであることがほとんどです。
不安な気持ちになるのは当然ですが、まずは焦らず、指示通りに飲み続けることが大切です。そして、どうしても不安な時や、症状がひどいと感じる場合は、一人で抱え込まずに、早めにかかりつけの婦人科に相談するようにしましょう。