気持ちが一つになる!一本締めの挨拶とセリフ、そして掛け声のやり方【例文つき】


イベントや飲み会の締めくくり、大きな仕事の成功を祝う時など、日本ならではの文化として「一本締め」が行われることがありますよね。「一本締め」をすると、その場の空気がキュッと引き締まり、みんなの気持ちが一つになるような一体感が生まれます。

でも、「いざ自分が音頭を取るってなったら、どう言えばいいの?」「掛け声のやり方って、これで合ってる?」なんて、ちょっと不安に思う方もいるかもしれません。

この記事では、そんなあなたの不安を解消!一本締めが持つ意味から、基本的な掛け声のやり方、そしてシーンに合わせた挨拶やセリフの例文まで、分かりやすくご紹介します。これを読めば、あなたも自信を持って一本締めをリードできるようになりますよ!


一本締めとは?どんな時に使うの?

一本締めは、その場の参加者全員で手拍子を打ち、その会が無事に終了したことや、目標達成を祝う気持ち、成功への喜びなどを分かち合う、日本の伝統的な手締め(てじめ)の一種です。

一本締めの基本的な形は、「よーおっ」の掛け声に続いて、**「パン!(手拍子)パン!(手拍子)パン!(手拍子)」と3回手を叩き、最後に「パン!(手拍子)」**と1回手を叩く、合計4回の拍手で構成されます。これを「一丁締め(いっちょうじめ)」と呼ぶこともあります。

主に以下のような場面で使われます。

  • 祝賀会やパーティー、飲み会の締めくくり:楽しい時間の終わりを気持ちよく締めくくり、散会を促します。
  • イベントや会議の成功を祈願・祝う時:開催が無事に終わったことや、良い成果が出たことを喜びます。
  • 仕事の打ち合わせやプロジェクトの終了時:関係者間の結束を高め、次のステップへの意欲を共有します。
  • 送別会や懇親会の終わりに:感謝の気持ちを込めて、その場を締めくくります。

一本締めは、参加者全員が同じ動作を行うことで、一体感が生まれ、気持ちが引き締まる効果があります。


一本締めの基本!掛け声のやり方とポイント

一本締めのリーダーを務めることになったら、以下の流れを意識して進めましょう。

  1. 呼びかけ

    参加者の注目を集め、これから一本締めを行うことを伝えます。

    例:「それでは、締めに移りたいと思います!」

  2. 目的の言葉

    なぜ一本締めを行うのか、その目的を簡潔に述べます。

    例:「〇〇さんのご栄転を祝して、一本締めを行います!」

  3. 掛け声の準備

    参加者全員が手拍子を打つ準備ができるよう、「お手を拝借!」と呼びかけます。

  4. 「よーおっ」の掛け声

    リーダーが全員に聞こえるように、大きな声で「よーおっ」と発声します。この「よーおっ」は、拍手のリズムを取る合図のようなものです。

  5. 手拍子

    「よーおっ」に続いて、間髪入れずに「パン!パン!パン!」と3回手を叩き、少し間を置いて「パン!」と1回手を叩きます。この「パン!パン!パン!パン!」が一連の流れです。

【ポイント】

  • 大きな声で、はっきりと!:リーダーの声が小さかったり、不明瞭だと、みんながついて来られません。自信を持って発声しましょう。
  • 間を意識する:「よーおっ」の後、すぐに手拍子を始めること。そして、「パン!パン!パン!」の後の少しの間を意識することで、リズムが整います。
  • 笑顔で堂々と!:締めの挨拶は、会の印象を左右します。笑顔で堂々と行いましょう。

シーン別!一本締めの挨拶・セリフ例文集

それでは、具体的なシーンに合わせた挨拶やセリフの例文を見ていきましょう。

1. イベント・パーティーの締めくくりに

楽しい時間も終わりに近づき、参加者に感謝を伝える場面で使います。

  • 例文1:シンプルに感謝を伝える

    「皆様、本日は長時間にわたり、誠にありがとうございました!これをもちまして、〇〇の会を一本締めにて締めたいと思います。皆様、お手を拝借!」

    「よーおっ、パン!パン!パン!パン!」

  • 例文2:次の再会を願う

    「皆様、楽しい時間はあっという間ですね。本日は誠にありがとうございました。またお会いできる日を楽しみに、一本締めにてお開きとさせていただきます。皆様、お手を拝借!」

    「よーおっ、パン!パン!パン!パン!」

2. 送別会・懇親会の終わりに

送る相手への感謝や、参加者へのねぎらいの気持ちを込めます。

  • 例文1:送別会の場合

    「〇〇さん、本日は誠にありがとうございました。そして、新天地でのご活躍を心よりお祈り申し上げます!皆様、〇〇さんの前途を祝して、一本締めを行いたいと思います。お手を拝借!」

    「よーおっ、パン!パン!パン!パン!」

  • 例文2:懇親会の場合

    「本日は皆様、お忙しい中お集まりいただき、ありがとうございました。これを機に、さらに親睦を深めていければ幸いです。それでは、一本締めにてお開きとさせていただきます。皆様、お手を拝借!」

    「よーおっ、パン!パン!パン!パン!」

3. 仕事の成功・目標達成を祝う時に

プロジェクトの成功や、目標達成など、喜びを分かち合う時に使います。

  • 例文1:プロジェクト成功の喜び

    「皆様、今回の〇〇プロジェクト、無事に成功することができました!これもひとえに皆様のご尽力のおかげです。本当にありがとうございました!この成功を祝して、一本締めを行いたいと思います。お手を拝借!」

    「よーおっ、パン!パン!パン!パン!」

  • 例文2:目標達成を称える

    「今期の目標達成、本当におめでとうございます!皆様のチームワークの賜物です。この喜びを分かち合うべく、一本締めを行いたいと思います。皆様、お手を拝借!」

    「よーおっ、パン!パン!パン!パン!」

【豆知識】「ご健勝」の正しい使い方

今回の記事の検索結果にもあった「ご健勝」という言葉。一本締めの挨拶で使われることもありますが、使い方には注意が必要です。

「ご健勝(ごけんしょう)」は、「健康で元気であること」を意味する言葉で、相手の健康や活躍を願う敬語表現です。主に、目上の人や取引先など、相手への敬意を表す場面で使われます。

  • 例文: 「皆様のご健勝と、今後の益々のご発展を祈念しまして、一本締めを行いたいと思います。お手を拝借!」 「よーおっ、パン!パン!パン!パン!」

ただし、親しい仲間内の飲み会など、カジュアルな場では少し堅苦しく聞こえることもあります。TPOに合わせて使うようにしましょう。


一本締めを成功させるコツと注意点

  • タイミングを見計らう: 会の終わり際や、盛り上がりが一段落した時など、適切なタイミングで提案しましょう。
  • 全員が参加できるように配慮する: 声が小さかったり、急すぎたりすると、参加者がついて来られないことがあります。ゆっくりと、全員に聞こえるように促しましょう。
  • 飲みすぎには注意!: 締めの挨拶をする人が、あまりにも酔っていると、場が締まりません。節度を持って行いましょう。
  • TPOをわきまえる: 厳粛な場(例:葬儀や法事など)や、非常にフォーマルで伝統を重んじる会では、一本締めが不適切な場合もあります。場の雰囲気をよく読んで判断することが大切です。

まとめ:一本締めは心を一つにする魔法!

一本締めは、単なる手拍子ではなく、その場にいる人々の心を一つにし、一体感を高める日本の素晴らしい文化です。感謝や喜び、成功への願いなど、様々な気持ちを込めて行われます。

この記事でご紹介した例文やポイントを参考に、あなたも自信を持って一本締めをリードしてみてくださいね。きっと、その場が温かい雰囲気で包まれ、参加者全員が笑顔で締めくくれるはずです。


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