銀行口座が開設できない！？個人で困る意外な理由と解決策
「よし、新しい銀行口座を作ろう！」と思って銀行に行ったり、オンラインで手続きを始めたりしたのに、なぜか断られてしまった…そんな経験、ありますか？実は、個人で銀行口座を開設できないのには、いくつかの意外な理由があるんです。
今回は、銀行口座が開設できない主な理由と、それぞれの状況での具体的な解決策について、わかりやすく解説していきます。
銀行口座開設が断られる主な理由
1. 本人確認書類の不備・不足
これは最も基本的なことですが、意外と見落としがちです。
有効期限が切れている、現住所と書類の住所が違う、顔写真がないなどの理由で、本人確認ができないと判断されることがあります。
解決策:
運転免許証、マイナンバーカード（通知カードは不可）、パスポート（2020年2月3日以前申請・発行のもの）、在留カードなど、顔写真付きで現住所が確認できる有効な本人確認書類を用意しましょう。
公共料金の領収書や住民票の写しなど、補助書類が必要な場合もあります。事前に銀行のウェブサイトで確認するか、直接問い合わせるのが確実です。
2. 銀行が求める「取引の目的」が不明確
近年、マネーロンダリング（資金洗浄）やテロ資金供与対策のため、銀行は口座開設の際に**「取引の目的」**を厳しく確認するようになりました。漠然と「給料の受け取りに」や「貯蓄のため」と伝えるだけでは、具体的な目的が不明瞭だと判断されることがあります。
解決策:
「勤務先の給与振込口座として利用したい」「家賃の引き落としや公共料金の支払いに使いたい」「老後の生活資金を貯めるため」など、具体的な利用目的を明確に伝えましょう。
具体的な勤務先情報や収入源などを尋ねられることもありますので、答えられるように準備しておくとスムーズです。
3. 短期間での複数口座開設・短期間での解約履歴
「キャンペーンでお得だから」と、短期間で複数の銀行口座を開設しようとしたり、開設後すぐに解約したりする履歴があると、銀行から**「口座を不正利用する目的があるのでは？」**と疑われることがあります。特に、いわゆる「振り込め詐欺」などに口座が悪用されるケースがあるため、銀行は非常に慎重になっています。
解決策:
本当に必要な口座だけを開設し、安易な開設・解約は避けましょう。
もしやむを得ず複数開設したい場合は、それぞれの口座の明確な利用目的を説明できるように準備しておくことが大切です。
4. 連絡先が固定されていない・住居が不安定
連絡が取れない、または住居が定まっていないと判断される場合も、口座開設が難しくなることがあります。特に、携帯電話番号のみで固定電話がない、住所が転々としているといったケースです。
解決策:
可能であれば、固定電話の番号を伝えると信頼性が増します。
引っ越したばかりで本人確認書類の住所変更が間に合っていない場合は、住民票の写しなど、現在の居住地を証明できる書類も併せて提出しましょう。
5. 過去に金融機関とのトラブルがある
過去に金融機関で延滞や債務不履行を起こしたことがある、過去に開設した口座が不正利用された履歴があるなど、金融機関との間でトラブルがあった場合、新たな口座開設を断られる可能性があります。これは、銀行間である程度情報が共有されているためです。
解決策:
心当たりがある場合は、まずはそのトラブルを解決することが最優先です。
口座開設の際には、正直に状況を説明し、今後の利用について誠実な姿勢を示すことが大切です。
6. 無職・フリーター・学生の場合
「無職だと口座が作れないの？」と不安に感じる方もいるかもしれませんね。必ずしも作れないわけではありませんが、銀行によっては、安定した収入源がないと判断されて開設が難しくなるケースもあります。特に、ネット銀行など一部の銀行では、審査が厳しめになる傾向があります。
解決策:
生活費の出所（親からの仕送り、貯蓄など）を具体的に説明できるようにしましょう。
学生の場合は、学生証を提示したり、アルバイト収入がある場合はその旨を伝えたりするとスムーズです。
口座開設に比較的寛容なゆうちょ銀行や、一部の地方銀行を検討してみるのも良いでしょう。
7. 口座開設の動機が不自然・説明に矛盾がある
銀行の担当者が話を聞く中で、「何かおかしいな」「この人は口座を悪用しようとしているのでは？」と感じた場合、口座開設を断られることがあります。例えば、説明内容が二転三転したり、不自然なほど高額な入金を予定していると伝えたりするケースです。
解決策:
正直かつ具体的に、口座の利用目的や現在の状況を説明しましょう。
質問には明確に答え、あいまいな表現は避けることが大切です。
まずは相談！それでも難しい場合は他の選択肢も
もし上記のいずれかに心当たりがあり、口座開設を断られてしまった場合は、まずはその銀行の窓口やコールセンターに具体的な理由を尋ねてみるのが一番です。状況を説明すれば、別の方法を提案してくれることもあります。
また、一つの銀行で断られたからといって、他のすべての銀行で開設できないわけではありません。銀行によって口座開設の基準は異なるため、諦めずに複数の銀行に相談してみることも有効です。
口座開設は、私たちが社会生活を送る上で欠かせないものです。もしお困りの際は、焦らず、今回ご紹介した内容を参考にしてみてくださいね。