軽度異形成でも妊娠できる?妊活への影響と知っておきたいこと
子宮頸がん検診で軽度異形成と診断され、将来の妊娠や妊活について不安に感じている方もいるのではないでしょうか。結論から言うと、軽度異形成が直接の原因で妊娠しにくくなることは、ほとんどありません。
しかし、診断後の対応や、異形成の原因となるHPV(ヒトパピローマウイルス)のことが気になる方も多いはずです。この記事では、軽度異形成と妊娠の関係について、知っておきたいポイントを分かりやすく解説します。
軽度異形成と妊娠の関係:妊活は通常通りでOK
1. 軽度異形成は妊娠に影響しないことがほとんど
軽度異形成とは、子宮頸部の細胞が正常な状態から少し変化している状態を指し、多くの場合、自然に治癒することが期待できます。そのため、軽度異形成と診断されたからといって、妊娠率が下がったり、不妊の原因になったりするわけではありません。
軽度異形成の状態で妊活を始めても問題ありませんので、過度に心配する必要はないでしょう。ただし、中等度異形成や高度異形成の場合は、治療が必要となるケースがあるため、担当医としっかり相談することが重要です。
2. 異形成の原因となるHPVは妊娠に影響する?
子宮頸部異形成の主な原因は、HPV(ヒトパピローマウイルス)への感染です。このHPVが直接的に妊娠しにくくさせたり、不妊の原因になったりすることも、ほぼありません。
ただし、ごく稀にですが、HPV感染が子宮頸管炎などを引き起こし、それが原因で精子の通り道に影響を与える可能性も指摘されています。しかし、これは非常に稀なケースであり、軽度異形成の段階で心配する必要はないでしょう。
軽度異形成と診断されたときの妊活・妊娠中の注意点
1. 定期的な検診を続けることが大切
軽度異形成と診断された場合、定期的な経過観察が一般的です。診断された医療機関で指示された通りに、必ず定期検診を受けましょう。これは、軽度異形成が自然に治癒するか、あるいは進行していないかを確認するために非常に重要です。
もし、妊活中に妊娠が分かった場合も、検診は継続します。妊娠中はホルモンの影響で異形成が一時的に悪化しているように見えることがありますが、出産後に軽快することが多いため、医師の判断に従いましょう。
2. 治療が必要になった場合
軽度異形成は経過観察で済むことが多いですが、中等度異形成や高度異形成へと進行した場合、治療が必要になることもあります。代表的な治療法としては、円錐切除術があります。
円錐切除術は、子宮頸部の一部を円錐状に切除する手術で、術後は子宮頸管が短くなることがあります。このため、早産のリスクがわずかに高まる可能性が指摘されています。しかし、リスクはごくわずかであり、多くの場合は問題なく出産に至ります。治療が必要な場合は、担当医と今後の妊娠計画についてよく話し合いましょう。
まとめ:軽度異形成でも安心して妊活を!
子宮頸部異形成、特に軽度異形成は、妊娠しにくいという直接的な原因にはなりません。診断された場合は、医師の指示に従い定期的な検診を続けることが最も大切です。
「軽度異形成 妊娠しにくい」という不安は、多くの場合、不正確な情報から来ていることが多いです。正しい知識を身につけ、安心して妊活を進めてくださいね。何か不安なことがあれば、必ずかかりつけの医師に相談しましょう。