バイクのバッテリー上がり、コレだけは避けたい! NG行為と安全な対処法


「いざバイクに乗ろうとしたら、キュルキュル…カチカチ…あれ?エンジンがかからない!」

バイク乗りの皆さんなら、一度は経験したことがあるかもしれない「バッテリー上がり」。焦ってしまって、つい間違った対処法をしてしまうと、かえってバイクにダメージを与えてしまうこともあります。

そこで今回は、バイクのバッテリーが上がってしまった時に「絶対にやってはいけないこと」と、安全で正しい対処法を分かりやすくご紹介します。大切なバイクを守るためにも、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!


これだけはNG! バイクのバッテリー上がりで「やってはいけないこと」

バッテリー上がりの際に、良かれと思ってやってしまうと危険なことや、かえって状態を悪化させてしまうNG行為がいくつかあります。

1. 無理な「押しがけ」や「キックスタート」の多用

原付バイクや一部の車種にはキックスタートが付いていますが、バッテリーが完全に上がっている状態で何度もキックしたり、ギアを入れて無理に押しがけをしたりするのは避けましょう。

  • 何がNG?

    • 身体的負担が大きい: 特に大型バイクの場合、押しがけはかなりの労力が必要です。無理な姿勢で転倒する危険性もあります。

    • バイクへの負担: バッテリーが上がっている状態で無理やりエンジンをかけようとすると、プラグがかぶったり、点火系に負担がかかることがあります。

    • 車種によっては意味がない: インジェクション車など、バッテリーからの電力がないと燃料ポンプが作動しないタイプのバイクでは、キックや押しがけではエンジンはかかりません。

バッテリーが少し弱っている程度なら有効な場合もありますが、完全に上がっている場合は、他の方法を検討しましょう。

2. バッテリーが上がった状態での「放置」

「そのうち自然に復活するかな?」と、バッテリー上がりの状態を長期間放置するのは絶対にやめましょう。

  • 何がNG?

    • サルフェーションの進行: バッテリーが上がった状態が続くと、「サルフェーション」という現象が進行し、バッテリー内部に白い結晶ができてしまいます。こうなると、充電しても性能が回復しにくくなり、バッテリーの寿命が大幅に縮んでしまいます。

    • 完全放電: さらに放置すると「完全放電」の状態になり、ほぼ確実にバッテリー交換が必要になります。

バッテリーが上がってしまったら、できるだけ早く対処することが大切です。

3. 車からの「直結ブースターケーブル接続」

車からバイクへブースターケーブルを繋いでジャンピングスタートをするのは、一見有効な手段に見えますが、非常に危険なので基本的にやらないでください

  • 何がNG?

    • 電圧・電流の違い: 車のバッテリーは12Vですが、バイクよりもはるかに大きな電流を流す能力があります。車のエンジンをかけたままバイクに繋ぐと、バイク側の電装系に過大な電流が流れ込み、ECU(エンジンコントロールユニット)などの重要な電子部品を破損させてしまう可能性があります。

    • 火花による引火: ブースターケーブルの接続を誤ると、ショートして大きな火花が発生することがあります。バッテリー周辺から発生する水素ガスに引火し、爆発する危険性もゼロではありません。

「車からバイクへ」は原則NGと覚えておきましょう。どうしてもという場合は、車のエンジンをかけずに接続するなど細心の注意が必要ですが、専門知識がない場合は避けるべきです。

4. バッテリーを「過充電」してしまうこと

充電器でバッテリーを充電する際、適切な充電器を使わなかったり、充電時間を長くしすぎたりするのは避けましょう。

  • 何がNG?

    • バッテリーの劣化: 過充電はバッテリーに大きなストレスを与え、寿命を縮める原因になります。最悪の場合、バッテリーが膨張したり、液漏れを起こしたりすることもあります。

    • 発熱・発火の危険: 過充電による発熱は、バッテリーの破損だけでなく、周囲の部品への影響や発火のリスクも高めます。

充電する際は、バイク用の適切な充電器を使用し、充電器の指示に従って正しい電圧・電流・時間で充電しましょう。自動で充電を停止する機能が付いた「トリクル充電器」がおすすめです。

5. バッテリー上がりの状態での「無理な走行」

バッテリーが上がった状態で「少し走れば充電されるだろう」と無理に走行するのは危険です。

  • 何がNG?

    • 再度のエンジン停止: 充電が追いつかず、走行中に再びバッテリーが上がってしまい、エンストする可能性があります。信号待ちや交差点など、交通量の多い場所でのエンストは非常に危険です。

    • 電装系の不具合: バッテリーからの電力が不足している状態で走行を続けると、ヘッドライトやウインカーなどの電装品が正常に作動しなくなる可能性もあります。

バッテリー上がりの原因が充電不足の場合は、まず充電器でしっかり充電するか、新しいバッテリーに交換するべきです。


もしバッテリーが上がってしまったら? 安全な対処法

では、バッテリーが上がってしまったらどうすれば良いのでしょうか。

1. バイク用充電器で充電する

これが最も安全で確実な方法です。バイク用のバッテリー充電器(特に「トリクル充電器」や「維持充電器」と呼ばれる、過充電防止機能付きのものがおすすめ)を使って、時間をかけてじっくり充電しましょう。

  • 充電時間の目安: バッテリーの状態にもよりますが、完全に上がっている場合は数時間〜半日ほどかかることもあります。

2. 新しいバッテリーに交換する

もし充電してもすぐに上がってしまう、またはサルフェーションがひどい場合は、バッテリー自体の寿命が来ている可能性が高いです。新しいバッテリーへの交換を検討しましょう。

  • 寿命の目安: バイクのバッテリー寿命は、使い方にもよりますが一般的に2~3年程度と言われています。

3. ロードサービスやバイクショップを呼ぶ

自分で対処するのが難しい場合や、外出先で上がってしまった場合は、ロードサービスや近くのバイクショップに連絡しましょう。プロの目で原因を診断し、適切な対処をしてくれます。

  • JAFや任意保険のロードサービス: 加入していれば無料で駆けつけてくれる場合があります。

  • バイクショップ: 出張サービスを行っている店舗もあります。


バイクのバッテリー上がりを未然に防ぐための対策

バッテリー上がりは、少しの心がけで防ぐことができます。

  • 定期的にバイクに乗る: 最低でも週に1回、30分以上は走行し、バッテリーを充電しましょう。「2週間」「1ヶ月」と長期間乗らないと、バッテリーは上がりやすくなります。

  • 「トリクル充電器」で維持充電: 長期間乗らない場合は、トリクル充電器を繋ぎっぱなしにしておくことで、常に最適な状態を保てます。

  • 電装品の消し忘れに注意: エンジン停止時にヘッドライトやハザードランプをつけっぱなしにしないようにしましょう。

  • バッテリーの状態をチェック: 定期的にバッテリー液の量(開放型の場合)や端子の緩み、汚れなどを確認しましょう。電圧計でチェックするのも有効です。

  • 寒い時期は特に注意: バッテリーは低温に弱いため、冬場は特に上がりやすくなります。

まとめ:安全第一で楽しいバイクライフを!

バイクのバッテリー上がりは、ライダーなら誰しも経験しうるトラブルです。しかし、焦って間違った対処をしてしまうと、取り返しのつかない事態になることもあります。

今回ご紹介した「やってはいけないこと」を避け、安全で正しい方法で対処することで、大切なバイクの寿命を延ばし、長く楽しいバイクライフを送りましょう!

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