閉経ってどんな状態?何歳くらいで迎えるの?女性の体の変化を徹底解説

 

「最近、生理の周期が乱れてきた…これって閉経のサイン?」「閉経って、だいたい何歳くらいで迎えるものなんだろう?」

女性の体は、年齢とともに大きな変化を迎えます。その中でも、女性にとって特に大きな節目となるのが**「閉経」**です。閉経は、単に生理が終わるだけでなく、その前後で心身にさまざまな変化をもたらすことがあります。正しい知識を持つことは、この大切な時期を穏やかに、そして健康に過ごすために非常に重要です。

この記事では、まず「閉経」がどのような状態を指すのか、その医学的な定義を分かりやすく解説します。そして、日本人女性が閉経を迎える平均的な年齢や、閉経前後に現れる体の変化やサインについて詳しくご紹介します。更年期との関係や、閉経後の健康管理まで、女性のライフステージにおける閉経について、知っておきたい情報を網羅していきます。


閉経ってどんな状態?医学的な定義と診断の目安

「閉経」とは、卵巣の働きが徐々に低下し、月経(生理)が永久に停止した状態を指します。

医学的な定義

  • 月経が12ヶ月(1年間)以上来ないこと

これが医学的に閉経と診断される基準です。例えば、最後に月経があった日から1年間、一度も月経が来なかった場合、その1年前の月経が「最後の月経」となり、その時点が「閉経年齢」と判断されます。

閉経までの体の変化

閉経は突然訪れるものではなく、時間をかけて徐々に進んでいきます。

  1. プレ更年期(30代後半〜40代前半): 個人差はありますが、この頃から卵巣の機能が少しずつ低下し始め、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌量が変動し始めることがあります。月経周期が短くなったり、経血量が減ったりと、これまでとは違う変化を感じる人もいます。

  2. 更年期(40代半ば〜50代半ば): 閉経を挟んだ前後約10年間を「更年期」と呼びます。この時期は、卵巣機能の低下に伴いエストロゲンの分泌が急激に減少し、大きく乱れます。これにより、月経周期が不規則になったり(短くなったり、長くなったり)、無排卵月経が増えたりします。そして最終的に月経が完全に停止し、閉経に至ります。

  3. 閉経後(50代半ば以降): 閉経後も女性ホルモンの分泌は少ないままで、体に様々な変化が起こりやすくなります。


閉経はだいたい何歳くらいに迎えるの?平均年齢と個人差

日本人女性が閉経を迎える平均年齢は、一般的に「50.5歳」と言われています。しかし、これはあくまで平均値であり、閉経の時期には大きな個人差があります。

  • 早い人で40代前半に閉経を迎える人もいれば、遅い人だと50代後半まで月経が続くこともあります。中には、60歳近くまで月経がある人もいるほどです。

  • **40歳未満で閉経を迎える場合は「早期閉経(早発卵巣不全)」**と呼ばれ、治療の対象となることもあります。

自分の閉経がいつ訪れるかを事前に正確に知る方法はありませんが、月経周期の乱れや、経血量の変化などから、ある程度の見当がつくことが多いです。


閉経前後に現れる体の変化と「更年期症状」

閉経を挟む「更年期」には、女性ホルモン(エストロゲン)の急激な減少により、心身にさまざまな不調が現れることがあります。これらは**「更年期症状」と呼ばれ、日常生活に支障をきたすほどになると「更年期障害」**と診断されます。

更年期によく見られる症状

これらの症状は個人差が大きく、全く症状が出ない人もいれば、日常生活に大きな影響が出るほど重い症状に悩まされる人もいます。

身体的な症状

  • ほてり、のぼせ、ホットフラッシュ: 顔や体がカーッと熱くなり、汗が止まらなくなる症状。

  • 動悸、息切れ: 心臓がドキドキしたり、少し動いただけで息切れしたりする。

  • めまい、立ちくらみ: ふらつきや、立ち上がった時に目の前が真っ暗になる。

  • 冷え: 手足の冷えがひどくなる。

  • 肩こり、腰痛、関節痛: 全身の倦怠感や、関節の痛み、こわばり。

  • 頭痛: ズキズキとした頭痛や、締め付けられるような頭重感。

  • 倦怠感、疲労感: 何をするにも体がだるく、疲れやすい。

  • 発汗: 異常に汗をかく。

精神的な症状

  • イライラ、怒りっぽくなる: 些細なことで感情的になる。

  • 気分の落ち込み、憂鬱: わけもなく悲しくなったり、気分が沈んだりする。

  • 不安感、不眠: 不安で落ち着かない、寝つきが悪い、眠りが浅い。

  • 集中力の低下、記憶力減退: 物忘れが多くなる、集中できない。

その他の変化

  • 肌や髪の変化: 肌の乾燥、シワ、たるみ、抜け毛、薄毛。

  • 泌尿器・生殖器系の変化: 頻尿、尿漏れ、腟の乾燥、性交痛。

  • 太りやすくなる: 代謝が落ち、内臓脂肪がつきやすくなる。


閉経後の体と健康管理のポイント

閉経後は、女性ホルモン(エストロゲン)がほとんど分泌されなくなるため、特定の病気のリスクが高まります。しかし、適切なケアと生活習慣で、健康を維持し、豊かなセカンドキャリアを楽しむことができます。

閉経後に注意したい体の変化と病気

  • 骨粗しょう症: エストロゲンには骨の形成を促す働きがあるため、閉経後にエストロゲンが減少すると骨密度が低下しやすくなり、骨粗しょう症のリスクが高まります。骨折しやすくなるので注意が必要です。

  • 脂質異常症・動脈硬化: エストロゲンはコレステロール値を安定させる働きもあるため、閉経後は悪玉コレステロールが増えやすくなります。これにより、動脈硬化が進行し、心筋梗塞や脳梗塞などのリスクが高まります。

  • 萎縮性腟炎: 腟の潤いがなくなり、乾燥やかゆみ、性交痛などが生じやすくなります。

  • 生活習慣病のリスク増: 肥満、高血圧、糖尿病などの生活習慣病にかかりやすくなる傾向があります。

閉経後の健康管理のポイント

  1. 定期的な健康診断: 骨密度検査や脂質検査など、定期的に体の状態をチェックしましょう。

  2. バランスの取れた食事:

    • カルシウムとビタミンD: 骨粗しょう症予防のために、乳製品、小魚、緑黄色野菜、きのこ類などを積極的に摂りましょう。

    • 大豆製品: イソフラボンは女性ホルモンに似た働きをすると言われており、豆腐、納豆、味噌などを積極的に取り入れましょう。

    • 青魚: 動脈硬化予防のために、DHAやEPAが豊富な青魚を摂りましょう。

  3. 適度な運動: 骨に負荷をかける運動(ウォーキングなど)は骨密度維持に役立ちます。また、有酸素運動は生活習慣病予防にもつながります。

  4. 禁煙・節酒: 生活習慣病のリスクを高める喫煙や過度な飲酒は控えましょう。

  5. ストレスケア: 自分に合ったストレス解消法を見つけ、心穏やかに過ごす工夫をしましょう。

  6. 必要に応じて医療機関を受診: 症状が辛い場合は、我慢せずに婦人科を受診し、医師に相談しましょう。ホルモン補充療法(HRT)など、症状を和らげる治療法もあります。


まとめ:閉経は女性が自分と向き合う大切な時期

閉経は、女性の誰もが経験する自然なライフイベントです。平均年齢は50.5歳ですが、その時期や現れる症状には大きな個人差があります。

閉経前後の「更年期」には、女性ホルモンの減少によって心身に様々な不調が現れることがありますが、これは一時的なものです。そして閉経後は、これまでのライフスタイルを見直し、より健康で自分らしい生活を送るための大切な時期となります。

閉経をネガティブに捉えるのではなく、自分の体と心に丁寧に向き合い、新しいステージを楽しむためのチャンスと捉えてみませんか? 適切な知識を持ち、日々のセルフケアを大切にすることで、閉経後も生き生きと輝く毎日を送ることができるでしょう。

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