成長期はいつまで?男女差や体のサインを知って「伸び盛り」を応援しよう!
お子さんの成長を見ていると、「身長はいつまで伸びるんだろう?」「このぐんぐん伸びる時期はいつまで続くのかな?」と、気になりますよね。特に、小学校高学年から中学生にかけては、ぐっと体が大きくなる「成長期」真っ只中。
この「成長期」がいつまで続くのか、男女でどんな違いがあるのか、そして「そろそろ身長の伸びが落ち着いてくるかも?」という体のサインについて、分かりやすく解説していきますね。お子さんの成長をサポートするためのヒントもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください!
「成長期」っていつまで?身長が伸びるメカニズム
身長が伸びるメカニニズムには、「骨端線(こったんせん)」というものが深く関係しています。骨端線は、骨の両端にある軟骨の部分で、ここが細胞分裂を繰り返して伸びることで、骨が長くなり、身長が伸びていきます。
この骨端線は、成長期のある時期を境にだんだんと硬い骨に変化していき、最終的には閉じてなくなってしまいます。一度骨端線が閉じると、基本的にそれ以上身長が伸びることはありません。
この骨端線が閉じる時期には、男女差や個人差があります。
男女別の成長期と身長の伸びが止まる目安
一般的に、女子の方が男子よりも成長期のピークが早く訪れ、骨端線が閉じるのも早いです。
女子の成長期:
開始時期: 平均で10歳頃(早ければ8歳半頃から)
身長の伸びのピーク: 平均で11歳前後(年間約8cm伸びる時期)
身長の伸びが落ち着く目安: 15歳前後
骨端線が閉じる目安: 15歳~16歳前後
体の変化のサイン: 乳房の発育、陰毛の発生、そして**初潮(生理の始まり)**を迎えると、身長の伸びはゆるやかになっていきます。初潮後も、多少の身長の伸びは見込めますが、ぐんと伸びる期間は終わりに向かいます。
男子の成長期:
開始時期: 平均で11歳半頃(早ければ9歳頃から)
身長の伸びのピーク: 平均で13歳~13歳半頃(年間約10~12cm伸びる時期)
身長の伸びが落ち着く目安: 17歳前後
骨端線が閉じる目安: 17歳~18歳前後
体の変化のサイン: 睾丸の発育、陰毛の発生、声変わりが始まる頃が、身長の伸びのピークのサインと言われます。脇毛が生え始めるのも、成長の進み具合を示す一つの目安です。
補足:
あくまでこれらは一般的な目安であり、個人差が非常に大きいのが成長期の特徴です。20歳を過ぎてから身長が伸びた、という方も稀にいらっしゃいます。
「もう身長は伸びないの?」成長期の終わりを示すサイン
ご家庭で、お子さんの身長の伸びが落ち着いてきたかも?と感じるサインはいくつかあります。
身長の伸びが緩やかになる: 急激に伸びていた時期が過ぎ、年間数センチ程度の伸びになる。
性徴の進行:
女子の場合: 初潮を迎えてから、伸びが緩やかになることが多いです。
男子の場合: 声変わりが完了し、体毛の成長が進むと、身長の伸びも終わりに近づきます。
靴のサイズが変わらなくなる: 足の成長は身長の成長と密接に関係しているので、靴のサイズがしばらく変わらないのも一つのサインです。
これらのサインはあくまで目安であり、最終的に骨端線が閉じているかどうかは、病院でレントゲン検査をしないと正確には分かりません。
成長期を最大限にサポートするために!
成長期は、一生に一度しかない大切な期間です。遺伝的な要素も大きいですが、日々の生活習慣が成長に大きく影響します。お子さんの成長を最大限にサポートするために、次の3つの要素を意識しましょう。
1. バランスの取れた「栄養」
骨や筋肉を作るタンパク質、骨を強くするカルシウム、そしてカルシウムの吸収を助けるビタミンDなど、様々な栄養素をバランス良く摂ることが大切です。好き嫌いなく、彩り豊かな食事を心がけましょう。
2. 質の良い「睡眠」
身長を伸ばすのに欠かせない成長ホルモンは、寝ている間にたくさん分泌されます。特に、深く眠っているノンレム睡眠中に分泌が活発になると言われています。規則正しい生活リズムで、十分な睡眠時間を確保することが重要です。
3. 適度な「運動」
適度な運動は、骨に適度な刺激を与え、成長ホルモンの分泌を促します。特に、ジャンプや骨に負荷がかかるような運動(バスケットボール、バレーボール、縄跳びなど)が推奨されることが多いです。ただし、過度な運動はかえって成長の妨げになることもあるので、注意が必要です。
まとめ
成長期がいつまで続くかは、男女差や個人差がありますが、一般的に女子は15歳前後、男子は17歳前後で身長の伸びが落ち着き、骨端線が閉じると言われています。
お子さんの成長を見守りながら、栄養バランスの取れた食事、質の良い睡眠、そして適度な運動という3つの柱を意識して、健やかな成長を応援してあげましょう。もし、身長の伸びについて心配なことがあれば、小児科や内分泌科などの専門医に相談してみるのも良いでしょう。