「冬至」っていつ?日の入りが最も早い時間は?過ごし方と知っておきたい豆知識


一年で最も昼の時間が短く、夜の時間が長くなる日、それが「冬至(とうじ)」です。この日を境に、少しずつ日が長くなっていくため、昔から「一陽来復(いちようらいふく)」といって、運が向いてくる日として大切にされてきました。

でも、「冬至って具体的にいつなの?」「日の入りが一番早いのは冬至の日?」など、意外と知らないことも多いですよね。今回は、そんな冬至の基本的な情報から、伝統的な過ごし方、そしてちょっと得する豆知識まで、分かりやすくご紹介します!


冬至はいつ?日の入りが最も早いのは冬至の日?

冬至は、毎年日付が異なりますが、例年12月21日頃から12月22日頃です。太陽の動きによって決まるため、国立天文台が発表する「暦要項(れきようこう)」で毎年確定します。

さて、ここでよく疑問に思われるのが「冬至の日は、日の入りが一番早いの?」という点です。実は、これは少し違います

日の入りが最も早くなるのは、多くの地域で冬至の約2週間前、つまり12月上旬頃です。そして、日の出が最も遅くなるのは、冬至の約2週間後、つまり1月上旬頃になります。

これは、地球の公転軌道が真円ではなく楕円であることや、地軸が傾いていることなどが複雑に絡み合って起こる現象です。冬至はあくまで「昼の時間が最も短い日」であり、日の入りや日の出の時間が極端にずれるのは、その前後であるということを覚えておくと面白いですね。


冬至を快適に過ごす伝統的な「ならわし」とは?

昔から、冬至の日には無病息災や開運を願う様々な風習があります。これらを生活に取り入れて、心も体も温まる冬至を過ごしてみませんか?

1. ゆず湯に入る

冬至の風習として最も有名なのが「ゆず湯」です。銭湯などでも冬至の日にはゆず湯を実施しているところが多いですね。

  • 無病息災を願う: ゆずの香りには邪気を払う力があると信じられてきました。「融通(ゆうずう)が利く」との語呂合わせで、運を呼び込むとも言われます。
  • 体を温める: ゆずの皮に含まれる成分(リモネンなど)には血行促進効果があり、体を芯から温めてくれると言われています。冬の寒さで冷えやすい体を温め、風邪予防にもつながります。

お風呂にゆずを丸ごと浮かべたり、輪切りにしたものを布袋に入れて浮かべたりして、爽やかな香りを楽しんでみてください。

2. 「ん」のつく食べ物を食べる「冬至の七種(ななくさ)」

冬至には、「ん」のつく食べ物を食べると運が呼び込めると言われています。これは、物事が「運が向く」との語呂合わせからです。

特に「冬至の七種(とうじのななくさ)」と呼ばれる食べ物があります。

  • なんきん(かぼちゃ):漢字で書くと「南瓜」。栄養価が高く、風邪予防にも。
  • れんこん:穴が開いていることから「見通しが良い」とされ、縁起物です。
  • にんじん:根菜で体を温めます。
  • ぎんなん:茶碗蒸しなどに入っているあれです。
  • きんかん:「金冠」に通じ、金運を願います。
  • かんてん:ヘルシーで食物繊維が豊富。
  • うんどん(うどん):温かいうどんは体を温めます。

これらを食べることで、栄養を補給し、来る冬を元気に乗り切るための力を蓄えるという意味合いもあります。かぼちゃを煮物にしたり、うどんに入れたり、工夫して食卓に取り入れてみましょう。

3. こんにゃくを食べる「砂おろし」

冬至にこんにゃくを食べる風習がある地域もあります。これは、こんにゃくが体内の老廃物を出す「砂おろし」の役割をすると考えられていたからです。大掃除のように、体の内側もきれいにして、新年を迎える準備をするという意味が込められています。


冬至にまつわる豆知識

  • 一陽来復(いちようらいふく): 冬至は、日が最も短くなる「陰」が極まる日ですが、この日を境に再び日が長くなり始めることから、「陽」の気が戻ってくるという「一陽来復」という言葉で表されます。悪いことが続いた後、幸運が訪れるという意味合いもあります。
  • 冬至祭: 世界各地で、冬至の時期には太陽の復活を祝うお祭りや行事が行われます。古くから、太陽の力が弱まる冬至は、人々にとって特別な意味を持つ日だったのですね。

まとめ:冬至をきっかけに、心と体をリフレッシュ!

冬至は、単に昼が短い日というだけでなく、昔からの知恵や願いが詰まった、奥深い一日です。ゆず湯に入って体を温め、栄養満点の「ん」のつく食べ物をいただくことで、心も体もリフレッシュし、来る本格的な冬に備えることができます。

ぜひ今年の冬至は、これらの伝統的な過ごし方を取り入れて、健やかに、そして新たな気持ちで新年を迎える準備をしてみてはいかがでしょうか。

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