ツバメの巣作り、もう悩まない！効果的な対策10選と失敗しないコツ
春から夏にかけて、軒下や玄関先にツバメが巣を作り始める季節。愛らしい姿に癒される一方で、フンによる汚れや衛生面、騒音などで困ってしまうこともありますよね。「なんとか巣を作らせたくない！」と頭を抱えている方もいるのではないでしょうか。
ツバメは「益鳥」として大切にされていますが、ご自宅の環境によっては、トラブルの元になることも事実です。そこで今回は、ツバメに巣を作らせないための効果的な対策を10種類ご紹介します。どれも比較的簡単に試せる方法ばかりですので、ぜひあなたの家に合った対策を見つけて、快適な環境を保ちましょう！
1. なぜツバメはあなたの家に巣を作るの？理由を知ろう
対策を始める前に、なぜツバメが特定の場所に巣を作るのかを知っておくと、より効果的な対策ができます。
- 雨風を避けられる場所: 軒下や玄関、ベランダの屋根の下など、雨や強い日差し、風から巣やヒナを守れる場所を選びます。
- 天敵から身を守れる場所: カラスやヘビ、猫などの天敵から隠れやすく、人間が頻繁に出入りする場所（＝天敵が近づきにくい場所）を好みます。
- 泥や枯れ草が集めやすい場所: 巣作りの材料となる泥や枯れ草、小枝などが手に入りやすい場所の近くを選びます。
- 一度成功した場所: 以前に巣作りや子育てに成功した場所は、ツバメにとって安全で実績のある「良い場所」として記憶され、翌年以降も同じ場所を選ぶ傾向があります。
これらの理由を踏まえて、ツバメにとって「ここは巣作りに不向きだぞ」と思わせる工夫を凝らしていくのがポイントです。
2. ツバメの巣を作らせない！効果的な対策10選
それでは、具体的な対策方法を見ていきましょう。複数の方法を組み合わせることで、より高い効果が期待できます。
2-1. 巣を作られそうな場所に「とまり木」を置かせない
ツバメは巣を作り始める前に、まず周辺の止まりやすい場所（電線、アンテナ、室外機の上、雨どいなど）で様子をうかがいます。
- 対策: 巣を作ってほしくない場所の近くに、ツバメが止まれるような出っ張った部分や細い足場がある場合は、そこにビニールテープやアルミホイルを巻いたり、ツルツルした素材で覆ったりして、止まりにくくする工夫をしましょう。
2-2. 物理的に「巣を作れないように」ブロックする
ツバメが巣を固定する場所をなくしてしまうのが、最も確実な方法の一つです。
- 対策: 軒下の角や壁と屋根の隙間など、巣を作りそうな場所にネットや防鳥ワイヤー、トゲトゲの剣山のようなアイテムを設置します。透明なテグスを何本か張るだけでも、ツバメは警戒して巣を作りにくくなります。
2-3. 光や反射でツバメを寄せ付けない
ツバメはキラキラ光るものを嫌がる傾向があります。
- 対策: CD-R、アルミホイル、ホログラムテープなどを吊るし、光を反射させてツバメを遠ざけます。風で揺れる場所に設置すると、より効果的です。ただし、見た目が気になる場合は、目立たない場所に設置するか、他の対策と組み合わせましょう。
2-4. ツバメが嫌がる「色」や「形」を活用する
ツバメはカラスなどの天敵を警戒します。
- 対策: カラスの模型や、フクロウの目玉模様を模した鳥よけグッズを設置します。ただし、ツバメも賢いので、同じ場所に置きっぱなしだと慣れてしまうことがあります。定期的に場所を変えるなどの工夫が必要です。
2-5. ツバメの嫌がる「匂い」を試す
市販の忌避剤の中には、鳥が嫌がる成分を含んだものがあります。
- 対策: 鳥用忌避スプレーや、ハッカ油を薄めたものなどを巣を作られそうな場所にスプレーします。ただし、効果は一時的で、雨で流れたり香りが飛んだりすると効果が薄れるため、定期的な散布が必要です。
2-6. 巣の材料を置かせない「環境整備」
ツバメは巣作りに泥を多用します。
- 対策: 巣を作られそうな場所の周囲に水たまりや泥場を作らないようにしましょう。雨が降った後に水たまりができる場所は、砂利を敷くなどして水はけを良くするのも有効です。
2-7. 古い巣はすぐに撤去！
ツバメは以前に巣作りを成功させた場所を好みます。
- 対策: もし以前に巣があった場合は、ツバメが戻ってくる前にきれいに撤去し、痕跡を残さないようにしましょう。フンなどの汚れもきれいに洗い流すことが重要です。
2-8. ツバメの「視界」を遮る
ツバメは周囲を見渡せる見晴らしの良い場所を好みます。
- 対策: 巣を作られそうな場所にベランダ用の目隠しシートや遮光ネットなどを設置し、ツバメの視界を遮って落ち着かない環境にすることで、巣作りの意欲を削ぐことができます。
2-9. 市販の「鳥よけグッズ」を試す
様々な種類の鳥よけグッズが市販されています。
- 対策: キラキラするテープ、風車、猛禽類の絵が描かれたシールなど、手軽に設置できるアイテムを試してみましょう。見た目や設置場所に合わせて選ぶことができます。
2-10. タイミングが命！早めの対策を心がける
ツバメが巣作りを始めてしまうと、途中で撤去するのは非常に困難になります。
- 対策: ツバメが戻ってくる**春先（3月～4月頃）**から、巣作りを始めようとする気配（泥を運び始めるなど）が見られたら、すぐに上記の対策を講じることが重要です。早めの行動が成功の鍵となります。
3. 対策の際の注意点とNG行動
ツバメは鳥獣保護法で守られている益鳥です。対策を行う際は、以下の点に注意しましょう。
- 巣に卵やヒナがいる場合の撤去はNG！: 一度、巣に卵やヒナが確認された場合、法律により許可なく巣を撤去したり、ツバメに危害を加えたりすることはできません。この場合は、巣の下にフン受けの板を設置するなどの対策に留め、子育てが終わるまで見守ってあげましょう。
- フン対策はこまめに: ツバメのフンは衛生的にも良くありません。巣の下に段ボールや新聞紙を敷く、専用のフン受けを設置するなどして、こまめに清掃しましょう。
- 根気強く続けることが大切: ツバメは非常に執着心が強い鳥です。一度の対策で諦めず、いくつかの方法を組み合わせたり、設置場所を工夫したりして、根気強く続けることが成功の秘訣です。
まとめ
ツバメの巣作り対策は、ツバメの習性を理解し、早めに、そして根気強く行うことが大切です。今回ご紹介した10の対策の中から、あなたの家の状況やツバメの行動パターンに合わせて、最適な方法を見つけてみてください。
フン汚れなどの被害を最小限に抑えながら、ツバメとの共存を目指し、快適な住環境を保ちましょう。