「これって桜?」春から夏を彩る!桜にそっくりな花を見分ける楽しみ方
桜の季節が終わっても、私たちの目を楽しませてくれる、桜にそっくりな花がたくさんあるのをご存知ですか?可憐なピンクや白の花姿は、思わず「これって桜?」と見間違えてしまうほど。
今回は、春から夏にかけて咲く、桜に似た美しい花々をご紹介します。それぞれの花の見分け方を知れば、いつものお散歩がもっと楽しくなり、花々の美しさをより深く感じられるはずです。
桜にそっくりな花を見分ける3つのポイント
桜に似た花は数多くありますが、特に間違えやすいのが「梅」と「桃」です。この3つの花はすべてバラ科に属するため、見た目がよく似ています。見分けるには、以下の3つのポイントに注目してみましょう。
花びらの形: 先端に切れ込みがあるか、丸いか、尖っているか。
花の付き方: 一つの枝に何輪咲いているか、枝から直接咲いているか。
開花時期: 桜(ソメイヨシノ)より早いか、遅いか。
これらのポイントを踏まえて、代表的な花々を詳しく見ていきましょう。
桜に似た代表的な花とその特徴
1. 梅(ウメ)
花びら: 丸く、先端に切れ込みがありません。
花の付き方: 花柄(花を支える軸)がとても短く、枝に直接花が咲いているように見えます。一つの節から一輪の花が咲くのが一般的です。
開花時期: 桜よりも早く、1月下旬から咲き始めます。
特徴: 寒い時期に香り高い花を咲かせ、春の訪れを告げます。
2. 桃(モモ)
花びら: 先端が少し尖っていたり、楕円形をしていたりします。深い切れ込みはありません。
花の付き方: 花柄は短いですが、一つの節から基本的に二輪の花が咲くため、梅よりも花の密度が高く、賑やかに見えます。
開花時期: 桜とほぼ同じ時期に咲き始めます。
特徴: ひな祭りでもおなじみで、愛らしいピンク色が特徴です。
3. ハナミズキ
花びら: 実際の花は中心の小さな部分で、周りの4枚の大きな花びらのように見える部分は「総苞片」と呼ばれる葉が変化したものです。桜のように花びら一枚一枚が独立した形ではありません。
開花時期: 桜よりも遅く、4月下旬から5月頃に咲きます。
特徴: 秋には美しい紅葉と赤い実も楽しめます。街路樹としても人気です。
4. 芝桜(シバザクラ)
花びら: 桜に似た形をしていますが、花そのものはとても小さいです。
花の付き方: 地面を這うように育ち、絨毯のように一面に咲き広がります。
開花時期: 3月から5月頃に咲きます。
特徴: ピンク、白、紫などカラフルな花色があり、広大な斜面を彩る様子は圧巻です。
5. アーモンド
花びら: 桜にそっくりですが、花柄(花を支える軸)がありません。
開花時期: ソメイヨシノよりも2週間ほど早く開花します。
特徴: 桜と同じバラ科サクラ属で、実を収穫できることでも知られています。
まとめ:身近な花をじっくり観察してみよう
桜に似た花は、梅、桃、ハナミズキ、芝桜、アーモンドなど多岐にわたります。それぞれの花びらの形、花の付き方、花柄の有無、開花時期などに注目することで、見分けることができます。
ピンクや白い可憐な花々は、春から夏にかけて私たちに癒しと喜びを与えてくれます。ぜひ、これらの知識を活かして、身近な花々をじっくり観察してみてください。新しい発見があるかもしれませんよ。