津波が来たらマンションは安全?知っておきたい「垂直避難」の正しい知識と注意点
地震や津波警報が出たとき、マンションに住んでいる方は「上の階に逃げれば大丈夫」と考えがちです。しかし、ただ高い階に逃げれば安全というわけではありません。
この記事では、津波から命を守るために知っておきたい、マンションでの垂直避難の正しい方法や注意点をわかりやすく解説します。
垂直避難とは?マンションでの有効性
津波から身を守る基本は**「まず高台へ避難する」ことです。しかし、高台まで距離がある場合や時間がない場合には、マンションやビルの上階に逃げる垂直避難**が有効です。
垂直避難のメリット
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避難時間の短縮:高台まで遠くても、近くの建物にすぐ逃げ込める
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津波からの安全確保:鉄筋コンクリート造の建物なら、津波の衝撃に耐えやすい
ただし、垂直避難はあくまで「高台への避難が間に合わない場合」の補助手段です。安全な高台が近くにある場合は、そちらを優先しましょう。
マンションでの垂直避難、何階まで上がれば安全?
垂直避難の際は、津波の高さ+αの階数まで上がることが推奨されます。
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例:津波の高さが5mと発表された場合
→5階(約15m)でも、津波の勢いや飛んでくる瓦礫で窓ガラスが割れる可能性あり
→可能であれば屋上まで避難するのが理想
注意点
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津波は繰り返し押し寄せることがあります
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第一波が引いた後でも、次の波で被害が拡大する場合があります
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津波警報が解除されるまで、避難場所から安易に移動しないこと
避難場所を決める際の注意点
1. マンションの安全性を確認
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構造:鉄筋コンクリート造かどうか(木造・プレハブは不適)
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耐震性:古い建物は大規模地震で破損の可能性あり
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立地:海や川に近いと直接被害を受けやすい
2. 避難ルートの確認
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共用部分の破損:階段や廊下が使用可能か
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エレベーターは使用不可:停電や故障で閉じ込められる可能性あり
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脱出困難な場所:玄関やベランダの出入り口の開閉確認
家族で事前に避難場所やルートを確認しておくことが重要です。
まとめ
津波が来たとき、マンションにいる場合のポイントは以下です:
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避難の基本は高台
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垂直避難は津波の高さより上の階、できれば屋上まで
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マンションの安全性や避難ルートを事前に確認
マンションだから安心、とは過信せず、津波の危険性を正しく理解して日頃から備えることが、命を守る最大の方法です。