つみたてNISAの減額・停止は損?家計が苦しい時の対処法と非課税枠を無駄にしない積立額の決め方


「今月は家計がピンチ、つみたてNISAの引き落としを止めたいけれど、それって損になるの?」

資産運用を続けていると、急な出費や収入の変化で、毎月の積み立てが負担に感じることがあります。せっかく始めた新NISA(旧つみたてNISAを含む)を中断したり、金額を減らしたりすることに罪悪感を抱く方も少なくありません。

結論からお伝えすると、家計が苦しい時に無理をして積立を続ける必要はありません。 しかし、安易に「解約(売却)」してしまうと、将来受け取れるはずだった利益を大きく逃す可能性があります。

この記事では、積み立てを「減額・停止」した際の影響や、非課税枠を賢く使い切るための設定方法、そして家計を守りながら資産を増やすための具体的な対処法を分かりやすく解説します。


つみたてNISAの減額・停止は「損」なのか?

多くの人が気にする「損をするかどうか」については、視点によって答えが変わります。

1. 運用効率の面では「機会損失」になる

積み立てを停止している間は、新しい資産を購入できません。相場が下がっている時期(暴落時など)に積み立てを止めてしまうと、安く大量に買うチャンスを逃すことになります。これを「機会損失」と呼び、将来的な資産の伸びが鈍くなる要因にはなります。

2. 「元本割れ」が確定するわけではない

減額や停止をしても、それまでに積み立てた資産(投資信託)を保有し続けていれば、運用自体は継続されます。複利の効果も、残っている資産に対しては働き続けます。つまり、「積み立てを止める=負け」ではありません。

3. 最も大きな損は「全額売却してやめること」

一番避けるべきなのは、家計が苦しいからといって、これまでの運用益や元本をすべて引き出してしまうことです。一度売却してしまうと、非課税運用のメリットが消滅し、将来の大きな資産形成の芽を摘んでしまうことになります。


家計が苦しい時の正しい対処法

家計の状況に合わせて、以下のステップで調整を検討しましょう。

ステップ1:まずは「減額」を検討する

全額停止する前に、まずは毎月の積立額を「最低設定金額(多くのネット証券では100円から)」まで下げてみましょう。少額でも継続することで、投資の習慣を維持でき、相場への関心も途切れません。

ステップ2:どうしても厳しい場合は「一時停止」

減額しても家計が回らない場合は、積み立てを一時停止します。

  • メリット: 手元の現金を確保できる。

  • 注意点: 設定を再開し忘れるリスクがあるため、スマートフォンのカレンダーなどに「半年後に再確認」といったメモを残しておきましょう。

ステップ3:保有資産は「売らずに持つ」

積み立てを止めても、今持っている投資信託はそのまま寝かせておきましょう。世界経済の成長とともに、時間が経てば再び値上がりする可能性が高いからです。


非課税枠を無駄にしない!賢い積立額の決め方

新NISAでは、年間の投資枠(つみたて投資枠は120万円)が決まっています。年の途中で減額や停止をしても、枠を無駄にしないためのテクニックがあります。

1. 「ボーナス設定」や「増額設定」を活用する

家計が回復したタイミングで、その年の残りの非課税枠を使い切りたい場合は、多くの証券会社で用意されている「ボーナス設定」機能が便利です。

例えば、毎月1万円に減らしていた分を、ボーナス月にまとめて数十万円分設定することで、年間の非課税枠を最大限に活用できます。

2. 「ライフイベント」を逆算して決める

投資額を決める際は、「生活防衛資金(生活費の3〜6ヶ月分)」を確保できているかが基準です。

  • 独身・共働き: 少し攻めた金額(余剰資金の7〜8割)

  • 教育費がかかる世代: 無理のない範囲(余剰資金の3〜5割)

  • 定年前: リスクを抑えた安定的な金額

このように、年代や家族構成によって「絶対に手をつけてはいけないお金」を除いた金額を積み立てるのが、失敗しないコツです。


失敗しないための設定変更の注意点

金額を変更する際には、反映されるタイミング(締め切り日)に注意が必要です。

  • 反映のズレ: 設定を変更してから実際に反映されるまでには、数週間から1ヶ月程度のタイムラグが生じることがあります。

  • クレジットカード決済: クレカ積立を利用している場合、締め切り日が早いため、翌々月からの反映になるケースも多いです。「来月から減らしたい」と思ったら、早めに手続きを済ませましょう。


まとめ:柔軟な設定変更こそが「継続」の秘訣

つみたてNISAは、30年、40年と続く長い旅のようなものです。その間には、景気の変動もあれば、個人の家計の波もあります。

  • 減額や停止は、投資を長く続けるための「戦略的な休息」と考える。

  • 大切なのは「市場から退場しない(全部売らない)」こと。

  • 余裕ができたら「増額設定」で枠を使い切ればOK。

無理な積み立てで今の生活を犠牲にする必要はありません。状況に合わせて柔軟に金額を調整しながら、一歩ずつ将来の資産を育てていきましょう。

まずは、今の家計で「これなら絶対にストレスなく出せる」という金額を再確認し、証券会社のマイページから設定を見直してみることから始めてみてください。


つみたてNISAの積立額を変更する際の注意点|増額・減額・停止のベストタイミングを徹底解説



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