厄払いの服装、どうする?男性・女性別の選び方と「普段着」の注意点

 厄払い(やくばらい)は、古くから日本に伝わる大切な風習。人生の節目にあたる「厄年」に、災厄を避け、これからの健康や幸福を願うために行われます。神社やお寺で執り行われる神聖な儀式だからこそ、「どんな服装で行けばいいんだろう?」と悩んでしまいますよね。

この記事では、厄払いにふさわしい服装について、男性・女性それぞれのポイントから、普段着で参加する際の注意点まで、わかりやすくご紹介します。失礼なく、そして清々しい気持ちで厄払いに臨むための参考にしてくださいね。


厄払いにおける服装の基本マナー

厄払いは、神様や仏様に敬意を表し、真剣に願いを伝える場です。そのため、派手すぎず、清潔感があり、控えめな服装が基本となります。TPO(時と場所、場合)を意識し、厳かな雰囲気に合う装いを心がけましょう。

  • 清潔感があること: シワや汚れのない、きれいな服を選びましょう。
  • 露出が少ないこと: 神聖な場所なので、肌の露出は控えめに。
  • 動きやすいこと: 正座をする場合もあるので、締め付けの少ない、ゆったりとした服装がおすすめです。
  • 音の出ないもの: アクセサリーなどは、チャラチャラと音がしないものを選びましょう。

女性の厄払い服装ガイド

女性の場合、フォーマルな装いから、きれいめな普段着まで、幅広い選択肢があります。

フォーマルな服装

最も望ましいのは、フォーマルな服装です。

  • スーツ・アンサンブル: 落ち着いた色のスーツアンサンブル(ジャケットとワンピース、またはスカートの組み合わせ)がおすすめです。黒、紺、グレー、ベージュなど、地味すぎず派手すぎない色が適しています。
  • ワンピース: 膝が隠れる丈のワンピースにジャケットやカーディガンを羽織るスタイルも良いでしょう。素材は光沢の少ないものを選び、露出は控えめに。

きれいめな普段着(セミフォーマル)

「そこまでかしこまる必要はないかな?」という場合や、急な厄払いなど、普段着で参加する際には、以下のような「きちんと感」のある服装を選びましょう。

  • ブラウス+スカート/パンツ: 清潔感のあるブラウスに、膝丈〜ロング丈のスカートや、センタープレスの入ったきれいめパンツの組み合わせがおすすめです。ジーンズや短すぎるスカート、ショートパンツは避けましょう。
  • ニット・カーディガン: シンプルなデザインのニットカーディガンも良いですが、カジュアルになりすぎないよう、素材や色に注意しましょう。
  • 色合い: 落ち着いたトーンのアースカラーパステルカラーを選ぶと、上品な印象になります。

避けるべき服装

  • 露出の多い服装(ミニスカート、ノースリーブ、胸元の開いた服)
  • 派手な色や柄の服、ラメやスパンコールなど光る素材
  • Tシャツ、パーカー、スウェット、ジャージなど、カジュアルすぎるもの
  • ダメージジーンズやデニム素材のアイテム

小物・靴の注意点

  • バッグ: 小さめでシンプルなハンドバッグショルダーバッグが良いでしょう。ブランドロゴが大きく入ったものや、派手なデザインは避けてください。
  • 靴: ヒールの高すぎないパンプスや、シンプルなローファーがおすすめです。素足は避け、必ずストッキングや靴下を着用しましょう。サンダルやミュール、スニーカーは避けましょう。
  • アクセサリー: 小さめのネックレスやピアスなど、控えめなものを選びましょう。

男性の厄払い服装ガイド

男性の場合も、清潔感と品格を重視した服装が基本です。

フォーマルな服装

最も正式なのは、スーツスタイルです。

  • スーツ: 濃紺、グレー、黒などの落ち着いた色のビジネススーツが基本です。中に着るシャツは白や淡い色の無地のものを選び、ネクタイも派手すぎないシンプルなデザインにしましょう。

きれいめな普段着(セミフォーマル)

スーツを着るほどではない、と感じる場合は、以下の点に注意して選びましょう。

  • ジャケット+パンツ: ジャケットに、チノパンやスラックスなど、きれいめなパンツを合わせるスタイルがおすすめです。ジーンズは避けましょう。
  • 襟付きシャツ: インナーは襟付きのシャツを選びましょう。ポロシャツも、カジュアルすぎないシンプルなデザインであれば許容範囲です。Tシャツは避けてください。
  • 色合い: 全体的に落ち着いた色合いでまとめると良いでしょう。

避けるべき服装

  • Tシャツ、パーカー、スウェット、ジャージなど、カジュアルすぎるもの
  • 半ズボン、ダメージジーンズ
  • 派手な柄やロゴの入った服
  • サンダルやスニーカー(特にスポーツタイプ)

小物・靴の注意点

  • 靴: 革靴(ビジネスシューズ)が基本です。ピカピカに磨いて清潔感を保ちましょう。
  • 靴下: スーツやきれいめなパンツスタイルには、濃い色のビジネスソックスを合わせましょう。くるぶし丈の靴下や素足は避けましょう。
  • アクセサリー: 腕時計や結婚指輪以外は、基本的に外すか、控えめなものを選びましょう。

季節ごとの服装ポイント

厄払いは一年を通して行われるため、季節に応じた服装の調整も大切です。

  • 春・秋: 基本の服装で問題ありませんが、肌寒い日にはカーディガンや薄手のコートを持参すると良いでしょう。
  • 夏: 暑い時期でも、露出は控えめに。通気性の良い素材や、七分袖・長袖のブラウス、シャツを選ぶなど工夫しましょう。ジャケットを羽織る場合は、薄手の素材を選ぶか、到着後に脱ぐことを前提にしてください。
  • 冬: コートやマフラー、手袋などで防寒対策をしっかり行いましょう。ただし、お祓いの間はこれらを脱ぐのがマナーです。会場に入る前に脱いで、腕にかけるか、たたんで持ちましょう。

まとめ

厄払いの服装は、神様や仏様への敬意と、自身の気持ちを表す大切な要素です。豪華である必要はなく、清潔感控えめな品格を心がけることが最も重要です。今回ご紹介したポイントを参考に、厄払いを清々しい気持ちで迎え、これからの日々を健やかに過ごせるよう、心を込めて祈願してくださいね。

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