バセドウ病から橋本病へ?移行の可能性と注意すべきポイント
バセドウ病と橋本病は、どちらも甲状腺の病気ですが、正反対の症状を示すことがあります。バセドウ病の治療中に「もしかして橋本病に移行した?」と不安を感じる方もいるかもしれません。この記事では、バセドウ病から橋本病への移行について、その可能性と注意すべきポイントを解説します。
バセドウ病と橋本病:正反対の病気
- バセドウ病:甲状腺ホルモンが過剰に分泌される病気(甲状腺機能亢進症)
- 橋本病:甲状腺が慢性的に炎症を起こし、ホルモン分泌が低下する病気(甲状腺機能低下症)
このように、バセドウ病と橋本病は、甲状腺ホルモンの分泌量が正反対となる病気です。
バセドウ病から橋本病への移行はあり得る?
まれではありますが、バセドウ病から橋本病へ移行するケースは存在します。これは、自己免疫疾患であるバセドウ病と橋本病が、免疫システムの異常によって引き起こされるという共通点を持つためです。
バセドウ病の治療中に甲状腺機能が低下し、橋本病へ移行する原因としては、以下のものが考えられます。
- 治療の影響:バセドウ病の治療薬が甲状腺機能を抑制しすぎることがある
- 免疫システムの変動:自己免疫疾患は、免疫システムの変動によって病状が変化することがある
- 加齢:加齢に伴い、免疫システムの働きが変化することがある
移行時に注意すべきポイント
バセドウ病から橋本病へ移行した場合、症状や治療法が大きく変わるため、注意が必要です。
- 定期的な検査:甲状腺ホルモンの数値を定期的に検査し、病状の変化を把握することが重要です。
- 医師との連携:症状の変化や不安な点があれば、医師に相談しましょう。
- 自己判断の中止:自己判断で薬の服用を中止したり、量を変更したりするのは危険です。
移行のサインを見逃さないために
バセドウ病から橋本病への移行を示唆するサインとしては、以下のようなものが挙げられます。
- 急激な体重増加
- 強い倦怠感
- 寒気
- 便秘
- 皮膚の乾燥
これらの症状が現れた場合は、早めに医師の診察を受けましょう。
まとめ
バセドウ病から橋本病への移行はまれですが、可能性はあります。定期的な検査と医師との連携により、適切な治療を継続することが大切です。